遠赤外線を用いた干物の乾燥は、天日干しなどの通常の乾燥法とは一味違う干物を作り上げることができます。
あてんぼうでは、「味、鮮度、ともに良質な干物を製造することのできる装置」として特許(特許4392411)を取得しました。
遠赤外線を用いた干物の乾燥は、天日干しなどの通常の乾燥法とは一味違う干物を作り上げることができます。
あてんぼうでは、「味、鮮度、ともに良質な干物を製造することのできる装置」として特許(特許4392411)を取得しました。
遠赤外線乾燥の特徴
通常魚肉の有力な旨味成分であるイノシン酸は時間が経つに連れ分解され、失われてしまいます。
遠赤外線にはイノシン酸分解酵素の働きを抑止する効果があることが知られており、
具体的な研究例として、温度37℃、pH5.0、時間60分という条件の下、マアジ魚肉粗酵素液に遠赤外線を照射した場合、
照射温度が50℃以上の場合はイノシン酸フォスファターゼ(イノシン酸分解酵素の一つ)活性が20分後に20%となり、60℃以上の場合には40分後に失活するという結果が報告されています。
特許技術の特徴
それを受けて、あてんぼうの装置では遠赤外線の照射温度を60℃程度、照射時間を1時間とすることで、生魚内のイノシン酸分解酵素を完全に失活させています。
遠赤外線乾燥の特徴
遠赤外線の加熱作用は、水分子などの電気極性をもつ分子に運動エネルギーを与えて分子の運動を活発化させて発生させるものです。
遠赤外線を魚体に照射すると、魚体内部の水分子の運動を活発化させ発生させることができ、内側から均一に加熱させることができるため、乾燥時間を短時間にできます。
特許技術の特徴
さらに、あてんぼうの装置は乾燥室内の空気を循環させる機構を設けており、遠赤外線照射と送風乾燥を同時に行うことができるだけでなく、生魚に照射される遠赤外線の照射温度を一様にすることができ、遠赤外線照射および乾燥を均一に、ムラなく行うことができます。
これにより、骨と身、身と皮が離れやすく食べやすい干物となります。